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BAKANARY

バカがバカなりに調べた結果がこれだよ!!!

650円でチャーシュー山盛り&ライスと生卵は無料というコスパが完全に振り切れてる看板のないラーメン屋 from 前原商店@朝霞台

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ある日、インスタグラムのフォロワーの方がチャーシュー大盛りな二郎系っぽいラーメンの画像を投稿していて、しかもその店の名は「決まっていません」という訳の分からないもので、家からそんなに遠くなさそうだし、とりあえず試しに行ってみようかなって気軽な感じで家を出てみたのですよ。

そしたら、その店がものすごくカオスだった。

この店のことをすべて伝えようと思ったらものすごく長くなりそうなんで、かいつまみながら説明していくけど、まずはね、この店看板がないのね。

目を凝らすと薄っすら見える「ラーメン」の暖簾しか掛かっていないわけ。しかも、店内はかなり薄暗い様子で、この店を知らずに入店する人は確実にいないと思われる。この店を目指して来た人じゃなきゃ絶対に入れんだろう。

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意を決してこのガムテで補修された扉を開けると、右に2席、左に4席のカウンターがあり、左の4席の向こう側に厨房があって店主が満面の笑みでこちらを見ている。

店主が満面の笑みでこちらを見ている。

しかも、笑顔でこちらを見ているだけで何の言葉もない。こ、怖い。

特に案内はされないようなので店内を確認してみるとカウンターは満席で、奥の座敷にひとり座って待っている人がいる。たぶん、この人の隣で待っていればいいんだろう。もう一度、店主の方をチラ見してみると…

店主が満面の笑みでこちらを見ている。

完全にホラーやろ。

座敷に座りながらさらに店内の様子を把握しようと務めていると、現在、ラーメン提供済みの客はひとりで、他の客は待ちの状態であることが分かった。

しかし、それからしばらくしてもふたりめの客にラーメンが出される様子はない

入店して10分が経っただろうか。ラーメン提供済みの客が食べ終わろうとした頃、ようやくふたりめの客のラーメンが着丼。するも、そこから次が続かない。

それからも確認を続けて分かったのだが、どうやらこの店はラーメンを一度に1〜2杯しか作れないらしいことが判明。たぶん、大盛りの注文が入った場合は一度に1杯で、普通盛りなら2杯という感じだと思われる。

家庭用の小鍋で麺を茹でているのだろうか。

だいたい、ラーメンが出来上がるのは1杯につき10分くらい掛かるようだ。自分の前には6人の未提供客がいたため、きっちり1時間待つことになった

どうやら、店主は効率よく物事を進めることが苦手なようで、客が出ていってもなかなか丼を片付けない。っていうか、ほとんど厨房から出てこない。

ようやく厨房から出てきたと思ったら食べ終わった丼が3つ置いてあるのに、ひとつしか片付けない。そんな状況でなかなか席に座れないでいたら、常連客と思しき人が「これを先に片付けた方がいい」「ふたり客はこっちの席に座らせた方がいい」などオペレーションをはじめる始末

そして、ようやく席に座れたのでメニューを確認すると…。

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ひぇっ、怖いよ。

メニューはラーメンとラーメンの大盛り、無料ライスしかないようだ。

なので、店主にラーメンとライスを注文したところ、店主が何かを言ったようだが小声過ぎて何を言っているのか聞き取れなかった

ここの店主、とにかく声が小さい。中森明菜か店主かっていうくらい小さい

そして、行動のひとつひとつが丁寧すぎるほど丁寧なのだ。

失礼を承知で言えば、つまりは怖い。

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カウンターには無料の生卵が置かれている。こんなシステムは初めて見た。

席に座ってからもしばらく待っていると、ようやくラーメンがやって来た。店主が丁寧に牛歩よりもゆっくりとラーメンを運んでいる。そのときも何か言っていたようだが、よく聞こえなかった。たぶん、「お待ちどうさま」的なことだろう。

ラーメン

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大盛りじゃないとチャーシューはそんなに乗っていないかと思いや、650円のラーメンでもこんなにチャーシューはどっさり入っている。

確実にオランダ軒のチャーシューメンよりチャーシューの量は多い。

あっちは1000円だが、こっちは650円だぞ。大丈夫か?

しかも、麺量は二郎と同じくらいあるぞ。本当に大丈夫か?

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※とにかく店内が薄暗いため、ほとんどの写真は手ブレしています。

チャーシューは刻み方を変えたものがゴロゴロと入っていて、味もしっかり染みており、やわらかく煮付けてあって、とても650円どころのクオリティではない。

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天地返ししてみると、まるできしめんのような太麺がスープで真っ茶色に染まっている。もやし、太麺、全体的にボリュームが多いという特徴から二郎系だと思ってしまいがちだが、実際に食べてみると二郎とはまったくの別物

きしめんのような麺は、味もまるできしめんようで、たぶん中華麺ではないと思う。

自家製だと思うがかんすいは使っていないんじゃないだろうか。

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スープも二郎とはまったくの別物で、ミリンが大量に入っているようで甘みが非常に強く、煮物の煮汁のような味わい。

これはちょっと他では食べたことない味だ。強いて言うなら、以前京都で食べた新福菜館のスープに若干似ていなくもないような…。

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卓上にニンニクが用意されていたので入れてみたが、それでも二郎っぽさは出ない。っていうか、このラーメン(なのか?)にニンニクはあまり合わないよう。

店も不思議だが、このラーメンも本当に不思議だ。

不味いというわけではない。むしろ美味いし、個人的には大好きなタイプなんだけど、今までこれと同じ種類の食べ物と出会ったことがないのだ。

ライス+生卵

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二郎と同じくらいのボリュームがあるラーメンをなんとか完食したが、それでもチャーシューは大量に残ってしまった

なので、それをライスに乗せ、無料の生卵も落として、チャーシュー丼を作ってみた。ちなみに、これチャーシュー以外すべて無料というね。

もう、普通にうまいよ。普通にうまい。

なんなんだこの店。こんだけ食って650円しか取らないのかよ。

不思議な気持ちのまま、やたら笑顔の店主に650円を支払って退店。そのときも何か言っていたが、最後まで何を言っているのかよく聞き取れなかった。ネタだと思われるかもしれないが、本当に聞こえないから。いっぺん行ってみてよ。

なお、この店が「決まっていません」という名前で呼ばれていたのは、ラーメンデータベースに登録するときにまだ店名が決まっていなかったため、「決まっていません」という名で登録され、その通名で認知されたからだそう。

ちなみに、現在では「前原商店」という名前がきちんと付けられているのだが、看板もなにもないため、その名を知っている者は少ないようだ。

なんて不思議な店なんだ…。

前原商店

住所:埼玉県朝霞市東弁財3-3-14

営業:11:30〜スープ切れまで

定休日:日曜

席数:6席